【人材育成】若年層から中堅層、ステップアップに必要なスキル

スポンサーリンク
人材育成
スポンサーリンク

組織の強化と人材育成において、若年層から中堅層それぞれのフェーズにあった指導方法や管理方法があると存じます。

新人育成には今まで築き上げてきた実績や経験が役に立ちますが中間層に関しては経験や実績が少なく、手探りでマネジメントをしていたり、または自己管理している方もいらっしゃると存じます。

人材育成には「これが正解」というものはほぼ無く、時代に合わせて変化しないといけません。
しかし時代の変化の中でも変わらない、根本的な考え方があります。

そこで今回は、若年層から中堅層、それぞれの階層で普遍的で必要なスキル、身につけるべき考え方をご紹介致します。

この記事でわかること

①各階層で求められるスキル
②新入社員・若年層のスタンス開発
③中堅社員のリーダーシップ
④まとめ
スポンサーリンク

①各階層で求められるスキル

まず、若年層から中堅もしくはエキスパートになるまでの基礎的な積み上げ方は、俯瞰してみると以下の通りかと存じます。

■ポテンシャル
・ビジネスパーソンとしての知的基礎力
社会の一員としての認識、自ら理解し
働く上での目標や方向性を合わせられる。■スタンス
・物事に対する姿勢や指向、組織における役割
自分の意見や会社の理念を理解し実行できるレベル。■ ポータブルスキル
対自分力、対人力、課題解決能力、業界や職種を超えて
社会人としての基礎力を発揮し、応用が実行できるレベル■テクニカルスキル
その業界や職種など、特化した専門的な知識や技術で
活躍できるレベル。

特に若手の人材育成をしていく際は、「スタンス」「ポータブルスキル」の育成を促すことが重要です。
スタンスとは企業理念を理解し、仕事に向き合う姿勢や、組織内での役割などを認識することです。
ポータブルスキルとは、社会人としての基礎・応用力。
業界、職種、文化、地域を超えて求められる普遍的なスキルのことです。

この2つが積み重なって初めて、テクニカルスキル、専門的な知識や技術が高まって社員の生産性と効率化が発揮されます。

②新入社員・若年層のスタンス開発

では、スキルアップの礎となる「スタンス」について結論からお伝えすると、「働く動機付け」です。

「自分達の仕事は世の中に何を提供しているのか」
「自分達は提供する仕事で顧客様のどのような問題を解決するのか」
「そのために自分は組織の一員として、どのような役割を果たすのか」
「スタンス(基本姿勢」と「マインドセット(価値観)」の確立を常に行う必要があります。

この指導方法を中堅層も行うことによって、一貫した理念教育の一部にもなるので、効果的です。

働く意味を物語る場面で、こんな逸話を目にした方も多いのではないでしょうか。

昔あるところで宗教が広まり、いくつもの教会が建てられることとなったため、多くの働き手が集められた。
彼らはひたすら手作業でレンガを運び、積み上げることを命じられる。
1つ1つのレンガは非常に重く、決して快適な作業環境とは言えない状況の中で、彼らはひたすらレンガを運ぶ単純作業を繰り返す。
それを見たある人が、「あなたたちは一体何をしているのですか?」と尋ねた。
すると彼らは次のように答えた…。

Aさんは「私はひたすらレンガを運んでいます」と答え
Bさんは「私はレンガを積み上げ、教会を建てています」と答えた。
Cさんは「私は自分が信じる宗教を布教させるために働いています」と答えた。

この3人の中で、誰が1番意義と目的を理解して仕事をしているだろうか、という問いかけです。

この問いかけを見た時、Cさんが自らの意思で仕事に取り組んでいるのがわかります。
自分の仕事をどう捉えるかというのは、成果に直結致します。

新入社員が最初から高い意識を持って、意義を見出し働くことを期待することは難しいでしょう。
しかし、新人の時から自分の仕事や役割を理解して動くことは大変重要です。
このスタンスやマインドセットを早期に確立できれば、自らスキルを身につけようとする主体性も育むこともできるでしょう。

ではこのスタンスやマインドセットを定着させるためにはどうするか、アクションは3つあります。

1つ目は、会社の理念や方向性を経営陣や管理職が語り、問いかけ続けること。
2つ目は、日々の仕事の中で理念や自社の価値観を軸に社員に問いかける。
理念の唱和など朝礼に組み込み、仕組み化をすること。
3つ目は新入社員と一緒に、月次面談などで意識できて成果が出てること、実行できていることと出来ていない事を定期的に振り返り、気づかせる事。

このスタンスとマインドセットを確立させるためには、新人研修も大きな役割を果たします。
新人研修に関しましては、【人材育成】新人研修にてご説明致します。

③中堅社員のリーダーシップ

中堅層のスキルとして求められるのはリーダーシップです。
若手にももちろん必要ですが、中堅層が積極的に発揮することで組織が活性化することは間違いありません。
これには様々な能力を必要とするので、自身のスキルアップ、コミュニケーションスキル、問題解決能力が養われます。

リーダーシップとは、天性の資質や役職などの肩書きで発揮されるものではありません。

行動に伴う成果がリーダーシップです。

自分が置かれた場面に向き合って、率先して行動した人物がリーダーシップを発揮している人物です。
例えば、20人いる営業所で挨拶運動をする、という取り組みがあったとします。
その中で新入社員が1番に挨拶をして、それを継続したとします。
その一人が続けることで、挨拶する人が1、2人と増えて挨拶運動が軌道に乗るでしょう。

この1番最初に挨拶をして、継続できる人がリーダーシップを発揮できる人です。

もう少し、具体的に表現すれば「流れを作り出し」「流れを止めない」行動を取れば誰でもリーダーシップを発揮することができます。

「流れを作り出し」「流れを止めない」姿勢は特に中堅層、管理職が実践することが大事です。

その場面は企業文化を根付かせたり、新しい施策を組み込む場合は上司、中間層が意義を持って取り組まないと根付きません。

リーダーに向いているかどうかではなく、率先して動き、継続することが1番、部下や評価対象の上司にも伝わりやすいアクションですので改めて意識すると、自分で環境を変えることもできるでしょう。

またリーダーシップはマネジメントとは少し意味合いが違います。
下記の記事でマネジメントとリーダーシップについてはご説明致します。

【人材育成】リーダーシップとは、今の時代に求められるスタイルは
【人材育成】マネージャーとリーダーの違い

④まとめ

今回は若年層や中間層のステップアップに必要なスキルをご紹介いたしました。

人材育成や人材開発は一朝一夕で形になるものではありません。
目指す方向性を全社員ブラさずに企業、部署の課題を特定して最短で成果を出す組織作りに役立てば幸いです。

The following two tabs change content below.
management

management

【経歴】・2000年~2008年まで楽器販売、フリーランスカメラマンで接客販売経験⇒・2008年から現在まで、宝飾業界の販売店営業、人材育成、マネジメント業務行いながら店舗運営、マニュアル作成、コーチングスキル、マーケティングスキル身につけ現在に至る。

コメント

タイトルとURLをコピーしました