【マネジメント】コーチングとは?メリット・デメリットを解説

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マネジメント
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マネジメントする立場になると、必要になる技術が「コーチング」です。
「コーチング」とは、話し合いを通して、相手が望むゴールにたどり着けるよう支援するプロセスを意味します。

コーチングと混同されやすいものに指示・指導するティーチングや、相手の問題を解決するために行われるカウンセリングがありますが、それぞれ目的も手法も実は異なります。

ビジネスにおいて、コーチングは主にマネジメントや人材育成に活用されさまざまな場面で活用できます。

今回は「コーチング」とはどのようなものなのか、その目的やメリットのお話をします。

この記事でわかること

①コーチングとは
②コーチングのメリット・デメリット
③まとめ
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コーチングとは

「コーチング」とは、相手の話を聞き、質問を重ねていく中で、相手に気づきや行動するきっかけを与えながら、目標達成の達成や問題の解決をサポートするマネジメント方法です。

ビジネス以外にもスポーツや育児など幅広く応用されています。
しかし、日本で導入されたのは1990年代後半と遅く、国内では比較的新しい手法でもあるのです。

●「コーチング」の目的

コーチングでは相手の話を聞き、質問することで気づきを与え、相手を承認することで内にある可能性を引き出します。

●「コーチング」の効果

コーチングにより自ら気づきをえる力を養えるため、自主的に判断し行動できる人材になれるという点が挙げられます。

またコーチングの手法を理解して実行することで、一方的な指導ではなく、何をしたいのか、そのために何をすればよいのかを共に考えられ、コミュニケーションの活性化にもつながるでしょう。

●「コーチング」とティーチング、カウンセリングの違い

(1)「コーチング」とティーチングの違い
「コーチング」が傾聴から始まり、相手が主体的に動くように促すことに対しティーチングは、指導する相手に指示やアドバイスを与えて指導側が相手を動かしていきます。

情報を持っている側が、持っていない側に対してその情報を与えるのがティーチングです。

ティーチングは、早急な対処をしなければいけない時や、明確な指示をしたほうが伝わりやすいときに有効な手法です。
例えば入社したての社員に対して、基本的なビジネスマナーやパソコンの使い方などを教える際にはティーチングが求められます。

(2)「コーチング」とカウンセリングの違い
コーチングが「相手のかなえたい目標、たどり着きたいゴール」という未来に向かって何をすべきか問うのに対し、カウンセリングは「現在の問題を解決する」ために過去の出来事を掘り下げていくことです。

どちらも相手の話を聞き質問して答えを導き出すが、それぞれ向かう先が異なるのがポイントです。

カウンセリングでは、傾聴と質問によって心理面でなんらかの問題を抱えている相手の心理的安寧をサポートします。
コーチングでは、目指しているビジョンがある相手の主体性と能力を引き出し、自己実現をサポートします。

コーチングのメリット・デメリット

「コーチング」には、どのようなメリット・デメリットがあるのかを解説していきます。

●メリット

(1)自主性の育成

「コーチング」では、傾聴と質問を通して相手の中にある答えを引き出し、行動変容を促します。
相手が何を目指しているのか、それを達成するために何をすべきなのか、優先していることは何かなどを相手の内面を質問で探り、言語化しながら、相手の存在、気持ちを承認してモチベーションを上げていきます。

これを繰り返す中で、相手はロジカルに自分で考え行動する力を身につけられます。

(2)本人も気づけなかった問題を発見できる

目標を達成するために何が必要なのか、どのような行動をするべきなのかを質問によって導き出すことで、相手は自分だけでは気づけなかった問題を発見できるようになります。

その問題が見つかれば、次にそれを解消するためにどのような行動をとればいいのかも自ずと導き出され成長につながります。

(3)行動に本質的な変化が生まれる

コーチングには能動的な思考と行動、それに学習が常に行われるため、コーチングを受けることで、相手の行動は本質から変化します。

相手は繰り返す対話の中で目標を明確にして問題点に気づき、そして問題点を解消するために自ら考え行動を起こします。

行動の結果がどうだったのかを検証し、また目標を達成するために必要な行動について考え、実行することになるので、うまくいけば自ら精度の高いPDCAを回すようになるでしょう。

コーチングではあくまでも「本人が気づき動く」ことを重視するため
「○○のために○○をすべき」というように、外側から行動を促すことはありません。

●デメリット

「コーチング」を受けることでデメリットを感じるケースはほぼないですが、コーチングによってすべてが好転するとは限りません。

例えば指導者の経験不足による不完全なコーチングでは、相手は質問の意図が分からなかったり、質問によって気づきを得られなかったりすることもあります。

コーチングを行う際には、実績が豊富で信頼できるコーチが必要です。
成功体験とコーチングの回数を重ねる中で、信頼関係を築けたかどうかも重要なポイントになります。

まとめ

今回はコーチングの概念とメリット・デメリットのお話をいたしました。
「コーチング」は傾聴、質問、承認の3つの行動で相手に自発的な行動を促すマネジメント手法です。

コーチングはコミュニケーションや人材育成にも生かせるスキルといえるでしょう。
コーチングを学ぶことで、対話する相手に新たな視点や行動の選択肢を与えられるようなるので、マネージャーがコーチングを実施できれば、目標達成までの道程に必要な行動に各々が自発的に気づき、実際に行動できるチームを作れるようになるでしょう。

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【経歴】・2000年~2008年まで楽器販売、フリーランスカメラマンで接客販売経験⇒・2008年から現在まで、宝飾業界の販売店営業、人材育成、マネジメント業務行いながら店舗運営、マニュアル作成、コーチングスキル、マーケティングスキル身につけ現在に至る。

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