経営会議などで「この目標、達成できるかな」「現場のこと、わかってるのかな」と感じるような難題を提示されることがマネージャーには多々あると存じます。
新任マネージャーであれば、その壁の高さは計り知れないでしょう。
例えば売上アップして、経費削減という経営層からの指示は現場の立場からは矛盾に感じますが、ビジネスの現場では日常茶飯事です。
そこで今回は、難題と感じた時にマネージャーが考えるべきこ事と、取るべき行動をご紹介致します。
この記事でわかること
②まとめ(自分からも課題を作り出すメリット)
矛盾や難しい課題をクリアする思考の持ち方
まず難題に対してマネージャーが持つべき思考は「つじつまを合わせる」ことです。
「売り上げを上げる」と「経費削減」一見相反する要件ですが、同時に満たすことによって大きな利益を生み出すことは、ビジネスのセオリーとも言えるでしょう。
いくら売り上げても、広告宣伝費や人件費の生産性が悪ければ利益率も落ちます。
またその逆も然り、経費削減して利益を出しても、売り上げが目標に達しなければ経営は赤字です。
つまり矛盾と常に向き合って、何とかつじつまを合わせていくことがマネージャーの仕事と言えます。
そしてその時に大事なのは、自分1人で施策を打ち出さず難題をチームと共有して「一緒に考えよう」と声をかけ、チームで矛盾の解決に向かって挑戦していくと経営層と現場の板挟み状態にもならず、円滑に議論は進んでいくでしょう。
難題のクリアにする考え方
では具体的にどう考えればいいのか、その考え方のポイントは2点です。
2・無理、無駄を省く
順に説明していきます。
1・問題の因数分解
これは「目標が何で成り立っているか」を考えることです。
例えば「売り上げ」であれば…(集客×成約率×単価=売り上げ)というように売り上げを構成する要素は、集客、成約率、単価です。
この要素を目標値に当てはめたときに、どこを伸ばし、どこを補強するかによって戦略が変わってきます。
集客のポテンシャルが既に限界であれば、成約率と単価を上げる施策が必要になり、それを現場レベルで話し合った時、成約しやすい商品と単価の高い商品を絞り込んで、セールスの方針が決まったりします。
目標を達成しなければいけないシチューエーションと、チームのポテンシャルなど掛け合わせて、目標値に向けて「つじつまを合わせていく」のです。
2・無理、無駄を省く
これは生産性を上げる、ということです。
生産性が悪いということは、無駄なコストがあるということ。
製作現場であれば、無駄な工程がないか、その作業時間は適正かなど今までの当たり前を常に見直し、改善を繰り返すことです。
営業や接客であれば、一人当たりの対応数を増やすために、無駄な事務をおこなっていないか、接客時間は適性かなどタクトタイムを意識させ質を落とさず無駄を省くことで、仕事の生産性を上げていくのです。
もちろんコストをかけてテクノロジーを導入し、今までにはない生産性を生むこともできます。
しかし事例の多くは、人の行動を変える仕組みで無理無駄を省くことができ、その行動こそが本来すべき改善につながっていきます。
まとめ(自分からも課題を作り出すメリット)
今回は「経営陣の目標や要求に矛盾を感じたときの対処法」というお話をしました。
目の前の矛盾や難題に不満や不安を感じていては、マネージャーの仕事は苦痛でしかありません。
これが当たり前だと思って、解決へ前向きに取り向けたときに本来のマネーjはーの仕事が始まります。
さらにベテランのマネージャーになると、経営層の要求に応えるだけでなくマネージャーの立場を活かし、現場と経営の核心に踏み込んで難題を自ら作り出しさらに価値のある成果物を作り出します。
与えられた課題だけでなく、より大きな課題に取り組んで経営に大きな影響を与え会社に利益をもたらすのです。
それができるのが、現場と経営層を結ぶ「マネージャー」という仕事の醍醐味です。
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