新卒のマネジメントで、世代のギャップを感じることは多いと思います。
「この社員にはこの言い方であっているかな」や「言っていることが伝わっているかな」などコミュニケーションにおいて「壁」を感じる時があります。
このギャップは社員だけではなく、実際に対面するお客様でも世代の壁を感じるときはあるのではないでしょうか。
そこで今回は、日本の消費活動の中心をこれから担っていく「Z世代」についての特徴と、マネジメントのポイントをお話ししていきます。
この記事でわかること
②Z世代のマネジメントのポイント
③まとめ
Z世代の特徴について
まずZ世代とは1990年代中期以降に生まれた世代です。
ちなみに1975〜1990年前半に生まれた世代は「Y世代」またはミレニアル世代と呼ばれています。
1990年から2000年現在までにかけて、世界的不況や大きな自然災害などの影響を受けて「育ってきた」世代は、社会での行動様式がミレニアル世代とも変わってきます。
・Z世代の特徴
1・デジタルリテラシーが高い
インターネットが既に普及しきっている環境で育ったため、情報収集能力がはやく、コミュニケーションもインターネットで行うことが当たり前です。
ミレニアル世代と比べると、オンライン上での交流に抵抗がなくスピード感があるやりとりができる世代です。
2・消費に対して消極的
生まれてきた時から経済が不安定な状態のため、無駄な消費を避ける傾向にあります。
安定志向でコストパフォーマンス重視の傾向はありますが、自分がいいと思うものには価値を見出し消費行動に移します。
3・情報検が検索エンジンから個人へ
ミレニアル世代はGoogleなどのキーワード検索で大きな情報に触れていきますが、ミレニアル世代はTwitterやInstagramなどのSNS、タグを辿って検索するため「人」の価値観に直接触れるような「人検索」を行います。そのため、自分の興味のあることを深掘りしていく傾向があります。
4・社会への意識が高い
SNSを通して「人検索」をすると、リアルな情報が手に入りやすいです。それは日本に関わらず世界全体の人と繋がってることで、情報の拡散力が高いです。そのため、社会的問題に対しての情報も敏感になっており、環境問題や貧困、差別など身近に感じています。
ですので自身が就職先を探す際には、企業が社会に対してどんな活動を行っているかを気にする傾向もあります。
5・価値観に縛られていない
インターネットで世界と繋がっていることが当たり前なので、教育に関しても「他者を尊重」する教育を受けています。
他人との違いも認め、自分らしいことも認められてきています。
ですので働く際も「自分らしくいれる環境か」「従業員を尊重してくれる会社か」などに注目している傾向もあります。
Z世代のマネジメントのポイント
時代が進むにつれて、社会活動全体がZ世代中心になっていきます。
ここではZ世代と関わる上で、抑えて起きたいマネジメントのポイントを解説致します。
1・仕事への「動機づけ」を必ずする
今まではトップダウンで指示をして、とにかくチームを動かしてきた世代です。
トップダウンも大事な場面は現在も存在しますがミレニアル世代の方でも、腑に落ちない時はあったのではないでしょうか。Z世代はそれを顕著に感じます。
ですので、一緒に仕事をする際は仕事に対して「目的・目標」や「意味」など、行動に移す「動機づけ」を指示に取り入れないとパフォーマンスを発揮しきれないでしょう。
2・指導は「個性」に注目する
個人を尊重して生きてきたため、他人の価値観や企業文化に合わせるのではなく、いかに自分らしくいれるかを重視します。
ですので指導の際も、「これくらいできて当たり前」や「今までこうしてきた」という、過去の自分達の実績と大多数の意見から、比較して指導しても響かないでしょう。
傾聴の姿勢を取り入れて個性に注目し、どうすれば目標に辿り着けるか、という相手目線で個性を活かした指導方法が有効です。
まとめ
今回はZ世代の特徴とマネジメントのポイントをお話し致しました。
「個人を尊重し相手を認める」こちらの発信も分かりやすく「目的・意味」を表現し、お互いを理解する姿勢が重要です。
これからはZ世代が時代の中心になります。
新しい価値基準が常に更新されていますので、Z世代と接する時のことだけではなく、円滑なコミュニケーションをとるためには、どの世代も変化し続ける柔軟な姿勢が必要でしょう。
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