PDCAの効果がイマイチわからない、そもそもうまく現場で回せていない。
PDCAは適切に活用すると大きな成果を生むのは知っているけど、活用しきれず形骸化してしまってるのでは?と考えるマネージャーは多いと思います。
全くPDCAを回していないよりかは、回した方が少なからず効果はありますが同じ時間をかけるならば、より一層効果が出た方が良いですよね。
そこで今回は、PDCAの精度を上げる方法を解説していきます。
この記事でわかること
②KPTからPDCAを始めるポイント
③まとめ
PDCAの精度を上げるにはKPTを使う
PDCAが回らない要因は様々ありますが、結果的に「成果が出ない、わかりずらい」というところがポイントになっているパターンが多いと思います。
PDCAに軽く触れておきますと
D( Do)→実行する
C(Check)→振り返る
A(ACT)→目標、計画に対し対処改善する
このような一連の流れになっており、大体うまくいかない原因として紐解いていくと、「実行が難しい計画、目標」になっている場合が多いと思いませんか?
この問題に関しては、計画段階の精査をする必要があります。
しかしその精査の仕方は現場で実際に手を動かし、現状を把握しないと現実的な計画は立てられないのです。
その現実的な計画を立てるために、KPT(ケプト)が活用されます。
まず前提として、PDCAのP(プラン)は変更してもいいものと認識してください。
目標に対して精度の高いプランのPDCAであれば問題ありません。
ブレてはいけないポイントは計画を遂行することが目的ではなく、企業や組織が求めていることは、目標達成です。
そのために「一度決めたプランは変えてはいけない」、と言う概念はありません。
むしろ、目標達成のためなら「なんでもする」くらいの考えで動いた方が、成果は早く上がります。
そしてKPT(ケプト)とは「カイゼン」を目的としたフレームワークで、
P(problem)→だめだったこと、変更すること
T(try)→継続すること、改善すること
です。
このKPTをPDCAサイクルの振り返りと改善のパート、C(Check)A(ACT)の部分に当てはめるとPDCAの精度が上がってきます。
理由は明確で、チェックと改善の指標が分かりやすくなるからです。
KPTで目標や計画に対し、よかったこと、継続することを挙げます。
次にダメだったこと、変更することを挙げ、目標や計画にどうすればアジャストできるか、施策を打ちます。ここまでが、PDCAのC(Check)の部分です。
そしてKPTのT(try)の部分で継続すべきアクションと、課題に対して行うべきアクションが施策として打ち出されます。
ここがPDCAのA(ACT)の部分です。
PDCAにイマイチ効果が感じられない場合、カイゼンのパートが不十分なことがほとんどです。
このカイゼンのパートがしっかり機能していると、アクションが成果に直結してきて、P(プラン)の精度を上げることができ、目標達成に向けて積み上げることが可能になります。
KPTからPDCAを始めるポイント
では、精度の高いPDCAをスタート直後から運用するためにはどうすれば良いかを解説致します。
ポイントは現状把握のためにKPTからスタートさせることです。
目標の修正は利益に直結するので難しいでしょう。
ですので、目標と現状のGAPを洗い出して実行可能な計画までKPTを用いて紐解いていきます。
ここで実行可能な計画にするために、チームで必ずKPTを行うことです。
KPTは意見交換から改善を促すフレームワークですので、複数人数で行うことで効果を発揮します。
そして、各々が出した意見を実行内容に落とし込みKPTで決めた内容は、マネージャー自体のPDCAで回して追っていけると継続して改善が進むと同時に、改善の経緯がわかるようになるので、計画の修正もやりやすくなるでしょう。
KPTの詳しい解説は※【マネジメント】KPTを使って改善を進める方法でご紹介しています。
まとめ
今回はPDCAの精度を上げる方法として、KPTというフレームワークが役に立つことをお話ししました。
優れた計画は丁寧な現状把握から生まれます。
それをKPTを用いて、チームで紐解き実行可能な施策から目標までギャップを埋めてPDCAを回し続ければ、チームの成長を促進して成果が生まれやすい施策になるでしょう。
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