管理職になりたてで、マネージャー業務と教育を担う立場で「マネジメントとリーダーシップをどうやって使い分けたらいいのだろう?」や「マネージャーとリーダーの仕事の差がわからない」などマネージャーとリーダーの役割が混同して、上手くアクションに繋げられない方は多いのではないでしょうか。
実際、「マネージャー」や「リーダー」に唯一絶対の定義はありません。
しかしそれぞれを端的に理解すれば、管理職として自分らしく振る舞えるでしょう。
今回はマネージャーを軸に、リーダーとの違いをご紹介致します。
ちなみにリーダーについては別記事で詳しく解説していますので是非ご参照ください。
※【人材育成】リーダーシップとは、今のスタイルに求められるのは
この記事が自分なりの「管理職像」を明確にするきっかけになれば幸いです。
②マネージャーとは
③まとめ
①マネージャーと管理職の違い
冒頭にも述べたように、「マネージャー」と「リーダー」に絶対的な定義はありません。
その中でも、あえて語源化するとしたら、マネージャーは「目にみえるもの」を管理しリーダーは「目に見えないもの」を管理するということです。
優れたマネージャーは「部下一人ひとりの個性」に注目します。
部下を型にはめて命令で動かすのではなく、部下の個性を活かして役割や責任を見出し、個人にあわせて仕事の型を作ります。
つまり「目にみえる実務、目標」の管理をしていくのがマネージャーの役割です。
仕事の管理は経営に大きく作用するので、責任ある立場の役職が担います。
一方で優れたリーダーは方向性を定めるため「チーム全体に共通する不安」など全体の感情に注目します。
今チームがどこに向かっているのか、問題は何か、強みは何かなどチームの「目的」を明確にして、皆が抱く不安を解消していきます。
目の前の課題を明らかにして、今すぐ取れる行動を見出すことに専念します。
つまりは、みずから率先してチームに「モチベーション、目に見えないものを示す」行動がリーダーに必要な役割です。
実はリーダーに関して、役職や肩書きは必要ありません。
最初に行動し継続し続け、周りに影響を与えることがリーダーの役割です。
まとめるとマネージャーは目標、実務の管理で、リーダーは動機、モチベーションの管理という感じでしょう。
②マネージャーとは
マネージャーとは管理や運営など、目標に向かって社員がポテンシャルを発揮できるようにサポートする役割。
「自分で成果を出すのではなく、チームに仕事をさせて成果をスケールさせる人」を指します。
マネージャーが現場に出ていることも多々ありますが本来の業務はチームを動かして最大限の成果を出すこと、目標、現場の管理がマネージャーの仕事です。
■マネージャーが必要な理由
リーダーという現場を引っ張る存在だけでは、チームの能力や社員の個性を引き出すことは困難です。
業務上リーダーには責任がないことが多く、どのように業務を進めるべきか、クレーム対処など会社の判断が必要な時は迷うケースもあります。
業務管理の権限があるマネージャーが、人材やチームを管理、運営し現場をバックアップすることで、個人の能力や経営資源の活用が進み業績アップが目指せます。
またメンバーシップ型雇用を採用する企業が多い日本では、ジェネラリストを育成し、管理職になるパターンが多いです。
最近では営業や開発、管理といった特定の業務に長けた人材がそのままマネージャーに就くことも多くあります。
どちらにせよ、組織において各メンバーの能力を最大限に引き出し、チーム運営をサポートして成果を出させるのがマネージャーの仕事です。
③まとめ
今回はマネージャーとリーダーの違いをご紹介しました。
現場ではどちらの役割も担って、動くことが多いでしょう。
リーダーとは「目に見えない感情やビジョン」を行動で示しチームを率いること。
マネジメントとは「目にみえる目標、実務」を個人に合わせて仕事を促し管理する人。
現場では全体を巻き込むリーダーシップ、自分が動く場面では、チームに成果を出させる為に仕組みを回すマネジメントを意識して業務に取り組むとご自身のやりやすいマネージャー像が見えて来るかもしれません。
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