質問することは、的確なコミュニケーションを取るにときに必要なことです。
質問が曖昧すぎて、返ってくる答えがイマイチだったり聞きたいこ事と違う返答が返ってきたご経験がある方は多いと思います。
質問力がつけば、業務の生産性を上げるだけでなく円滑なコミュニケーションの助けにもなるので質問力を上げることはビジネス力を上げる事にも繋がってきます。
今回はコミュニケーションを円滑にする「質問力」をご紹介致します。
この記事でわかること
②質問の種類
③質問力を鍛える方法
④まとめ
①質問力とは(習得するメリット)
質問力とは、不明点や疑問点を問いかける能力の他に「欲しい答えを引き出す」能力でもあります。
例えば
・商談でこちらから問いかけ、ご要望や悩みなど知りたい情報を引き出す。
・講義やセミナーなどで、不明点を的確に上げ質の高い情報のみ手に入れる。
・社員に命令や指示をするのではなく、質問をして本人に気づかせて行動を促す。
など、質問力とは業務や報酬に直結するスキルです。
■質問力を上げるメリット
質問力を上げるとコミュニケーションに3つのメリットをもたらします。
1・相手に関心を持っていることが示せる
「質問する」というアクションは、相手に関心を持っていないとできません。
裏を返せば相手に「興味を持っている」ことを効果的に伝えられます。
しかし、気をつけなければいけないことが1点。
それは「どうでもいい質問です」ちょっと調べればわかる質問だったりその人に「しなくてもよい質問」が多すぎると、相手にとって無駄な時間になり疎まれるでしょう。
ビジネスシーンでは特に、その人にとっても「価値」のある時間にしなければなりません。
これからご紹介する、スキルも役に立ちますが「傾聴」の姿勢をまずは意識するとスキル関係なく良い関係を築くことができるでしょう。
2・円滑な人間関係を築くことができる
会話はお互いに興味がないと続きません。
質問力が高いと、相手から会話を引き出すことができるので深く理解することにつながります。
また相手を理解することは、相手を承認する事にもつながるので承認欲求も満たし互いの心の距離も縮めやすくなります。
3・相手から多くの情報を収集できる
ビジネスでは雑談から興味関心を引き出し、問題解決につなげる優秀な営業マンの方がいます。
また、人事やコーチングの場面では対話を通じてその人の抱える問題や悩み、強みや特徴を引き出して行くことが求められます。
質問力が高いと質の高い情報を多く引き出し、質問者と回答者どちらに対しても成果をもたらすことができます。
②質問の種類
質問には判断して答える内容と、考えて導き出す内容の2種類があります。
判断して答える内容は、明確な答えが欲しいとき。
考えて導き出す内容は、問題の本質に辿り着きたい時にします。
・クローズドクエスチョン
「はい」「いいえ」の2択や相手が明確に答えられる質問や、「〇〇の種類は何種類ですか」など回答の範囲が限られている質問です。
これは「判断して答える」質問の部類に入ります。
・オープンクエスチョン
回答の範囲を限定せず、相手に自由に答えてもらう質問です。
「〇〇について、あなたはどう思いますか」など個人によって回答が違う質問になります。
これは「考えて導き出す」質問の部類です。
業務上の連絡事項などは、クローズドクエスチョンで答えやすい質問を使い、アイデア、意見を聞きたいときはオープンクエスチョンなど、無意識で使い分けている部分があると思います。
まある程度意識すると相手に不快感も与えることなく円滑にコミュニケーションをとる事ができます。
質問は、相手との距離感も考えながらすることが大事です。
初対面の方にいきなり踏み込んだ質問をするのは、相手も警戒して本音を話さなくなります。
まずはクローズドクエスチョンで答えやすい会話から始めて、徐々にオープンクエスチョンを織り交ぜ、相手のパーソナルに触れるようにしましょう。
・良い質問と悪い質問
良い質問
これは「体験」や「意見」などその人にしか答えられない質問です。
その「相手にしか答えられない質問」をして回答者が「そういうこともあるんですね」など、新たな気づきを発見できたらベストでしょう。
悪い質問
これは単なる「知識」を聞く事です。
例えば「〇〇の仕方はなんですか」など、ネット検索で調べればわかる情報や事前に調べればわかる内容を問いかけてしまうと、答える方は億劫になります。
営業の場面に置き換えると、「今どんな事業をメインにしているんですか」などホームページや業界をリサーチしていればわかるようなことを投げかけるのは信頼を失ってしまいます。
③質問力を鍛える方法
日常生活のかなでも質問力は鍛えられます。
その方法をご紹介致します。
①質問力の高い人を真似る
質問をロジカルに理解するのにも、1番早い方法です。
敏腕キャスターや、会社の上司など、どの場面でどんな質問をしているか観察してみましょう。
自分がいいなと思う人の口調まで真似て、言ってみると意外に頭でも理解できるようになってきます。
また客観的に他人の会話を観察するのもおすすめです。
「こう質問したら、そう答えるんだ」など新たな気づきが増えます。
②相手からの質問を振り返ってみる
自分がされた質問で答えやすかった質問と、答えにくかった質問を振り返るのも客観的に理解できておすすめです。
「なぜあの質問は答えやすかった」「なんで聴かれて気持ちがよかったか」「なんであの質問は意図を考えてしまって答えにくかった」など理由を考えてみると原因が見えてきます。
答えやすい質問では、自己肯定感が増したり、答えにくかった質問では警戒心や利己的な発想がでたり、感情の変化が起こっています。
そのような理由を理解し、「じゃあ自分ではどうしてみようか」まで振り返りができるとベストです。
③色々な質問の切り口を身につける
これは会話の引き出しを身につけるとは別です。
答えやすいクローズドクエスチョンの質を上げることですのですぐに実践可能です。
その方法は5W 2Hの切り口を意識するとクローズドクエスチョンの質も変わります。
例えば、「営業に行ってきました」という会話で「どうだった?」と聞くよりも「誰とどんなお話をしました?」と聞いた方が欲しい情報が最短で聞けます。
報告内容などで5W 2Hを取り入れている企業は多いかと思いますが普段の会話でも意識すると成果も変わってくるでしょう。
【5W2H】
when(いつ)
where(どこで)
who(誰が)
what(何を)
why(なぜ)
how(どうやって)
how much(いくらで)
④まとめ
今回は質問力についてご紹介致しました。
傾聴と合わせると、マネジメント力にも大きく効果を発揮します。
また、日常でも実践しやすく短期間でスキルアップできる能力でもあるので常に5W 2Hを意識して質問の瞬発力を高めておくと高く評価される問いもありますので、気になる方はこの記事を参考にして頂けますと幸いです。
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