チームで目標達成していくためのプロセス管理は、マネージャーにとって生命線です。
多くのマネージャーは複数のプロジェクトを同時進行させたり、または複数のチームの進捗管理をしていると思います。
特に新任マネージャーであれば自身もプレイヤーで動き、尚且つ視座をあげてチーム全体を見なければいけない状況で、「いつも確認がギリギリ」「1週間単位での対処で手一杯」など本当は先手を打って計画を進めたいのに、対応が後手に回ることはありませんか?
そこで今回は、チーム、プロジェクト管理のコツをお話し致します。
この記事でわかること
②進捗管理は「上下」に目を光らせておく
③まとめ
最終チェック者として進捗管理をする
マネージャーは個人の管理と全体の管理を担う中で、1人で全てそれを行うことはほぼ不可能です。
ですのでマネージャーは現場の日間進捗のチェックや指示などの細かい内容は、No2に任せても大丈夫です。
マネージャーは仕事全体の計画「スケジュール」と途中経過の「マイルストーン」の管理だけは、必ず本人が行わなければいけません。
ここで、注意しなければいけないことは「スケジュール」と「マイルストーン」は別物ということです。
スケジュールはゴールに対しての「全体の計画表」ですのでずらすことは、大きな損害につながるでしょう。
マイルストーンは作業工程期間です。
ゴールに対して「中間地点」、「節目」という認識でいると良いでしょう。
まずは、プロジェクトの目的や、目標に関して「マイルストーン」をチェックすることに注力しましょう。
マイルストーンを設定することのメリットはゴールに対して、全体に大きな影響を与えるポイントを明確にすることで、トラブルや遅延があっても計画の練り直しがしやすくなることです。
例えば接客販売などの現場で4月入社の新人教育で、「1年後は〇〇円1人で売る人員になる」という年間スケジュールがあったら、〇月までには商品知識を身に付ける、〇月までには対面でこの商品が売れるようになる、など成長の過程をマイルストーンとして設定し、本人、No2、マネージャー、組織全体で把握できるように管理します。
そこでマイルストーンのチェックの際、ゴールに対して進行状況が危ういと判断したら、素早くフォローしたり別の手立てを考え、ゴールをずらさず進めることが可能になってきます。
このマイルストーンは必ずマネージャーが管理して、次の工程に支障がないかなどの判断を下さなくてはいけません。
No.2も状況を判断し、対処ができる場合もあるでしょう。
しかし、業務上の責任は全てマネージャーにあり裁量もマネージャーにあります。
ここを疎かにして、No.2に任せっきりにしてしまうと信頼関係を失うこともあります。
マイルストーンを正しく刻まなければ、必ず仕事はズルズルと延び、気づいた時は納期を落としたり、結果もでず、チームも疲弊してしまうでしょう。
進捗管理は「上下」に目を光らせておく
マネージャーは全体の進捗管理、マイルストーンのチェックに注目することをお話ししました。
マイルストーンは「計画を練り直す」前提で組んではいけません。
マイルストーンを動かさずに仕事を進めることが、大前提です。
部下の成長が思ったよりも早く、計画が前倒しになる場合は、計画段階での設計が甘いでしょう。
調整してさらに成長を加速させるという、プラスの方向にも考えられますが当初からストレッチの効いた計画であれば、手に入る結果がもう1段階上だったかもしれません。
このように、メンバーの成果を最大限に引き出し進めるためには、「メンバーを常に見ている」ことが大事な仕事でもあります。
それと同時にもう1つ、大切なことがあります。
それは自分の上司との連携です。
仕事を順調に進めようと思ったら、上司の決裁を取り付けることも多くあります。
これがスムーズに進まないとチーム全体の足止めになり計画がずれてしまいます。
とにかく日程がタイトな仕事、絶対に落とせない期日があった場合は、早めに上司に仕事を投げることで、その後の展開は大きく変わります。
例えば「〇〇日に稟議の大筋を作って提案しますので、時間を作っておいてください、そこでプレゼンしますので、承認をお願いします」と、大まかな要件と決裁の期日を明確して、根回しをしておくのです。
このように先に自ら「締切」を設定し、それに間に合うようになんとか仕事を仕上げるのです。
自らマイルストーンを作り、無理矢理でも間に合わせる。
これを繰り返していけばチームの目標は間違いなく達成に近づき、成長し続けるチームにもなるでしょう。
まとめ
今回は新任マネージャーが注目すべき進捗管理のコツをお話ししました。
最初は大変ですが、まずは計画をずらさない為に、マイルストーンをとにかく設定しましょう。
計画がずれなければマイルストーンは後から増えても良いでしょう。
大前提として、決めた期限はできる限りずらさないという点が肝です。
日々の業務に押し潰されがちにならないように、早い段階で「木を見ずに森を見る」感覚を身につけておくと後々仕事も進めやすくなるでしょう。
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