「やろうと思っていたけど、ガミガミ言われてモチベーションが下がった」
小学生の頃に、このような気持ちを抱いたことはありませんか?
これは意外に人間の本質をついており、人が何か物事をする時には「動機」が必要です。
人は他人から命令されたり、指示されて動くことはほぼありません。
ほとんど「自分で動こう」と決意しない限り本気で行動には移しません。
そこで今回は、やる気を引き出すマネジメントのお話を致します。
この記事でわかること
②まとめ
やる気を引き出すGROWモデル
チームで動く際に、各個人に目標設定をするかと思います。
その時にトップダウンで目標や、役割を与えるのではなく、本人と一緒に作り上げると、目標にも当事者意識が湧いて自発的に行動を促すことができます。
その時に「GROWモデル」と呼ばれるプロセスをメンバーと一緒に通ることが重要です。
GROWモデル
①Goal「ゴール・目標」を決める
まず、「手に入れたいものは何か?どうなりたいか?」ということを決めます。
会社やメンバーのビジョンを目標とすり合わせて意義のあるものにします。
②Reality「リアリティ・現状」を把握
決めた目標に対して、達成のための課題など洗い出し「現状」を分析します。
③Resource「リソース・資源」を確認する
現状把握した内容で、活かせる強みや能力、時間や人材、資金や資材など目標達成のために何を優先して使うべきか、など使える資源を確認します。
④Option「オプション・方法」を選ぶ
目標達成のための、戦略を策定します。
今まで確認した内容で実行可能な行動まで落とし込めるとベストです。
⑤Will「ウィル・意思」コミットする
決めた戦略をスケジュールとして見える化します。
「いつまでに」「何をどれくらい」など具体的な計画を決め、「意思」を確認します。
ここまでメンバーと一緒に確認し、作り上げてきた内容なのでメンバー自体も腑に落ちている状態でしょう。
そこでメンバーにやれるかどうか確認することで、メンバー自身がコミットする形になります。
ここで初めてメンバーの「やる気」が明確なものになります。
ここまで、一緒に行うのがGROWモデルのポイントです。
しかし、多くのマネージャーは①ー④までを作り込んでしまい、⑤の意思決定だけをメンバーに求めます。
例え作り込んだ施策が経営陣の意図で、実行しなくてはいけない戦略だとしても、GROWモデルのプロセスをメンバーと一緒に体感し、導いていくのもマネージャーの意識すべきポイントです。
まとめ
今回はやる気を引き出す「GROW」モデルのお話をしました。
行動には、「動機」が必要です。しかしそれは与えられるものではありません。
人は自分で決めたものにしか、本気で行動に移せないため、動機付けするプロセスをマネージャーがしっかり意識して、メンバーと一緒にゴールを考え、チームを目標達成へ導いていきましょう。
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