新しいプロジェクトのマネージャーに着任したり、既存のチームを作り直したりするとき、やることも多かったりするので、「どこから手をつけたらいいかわからない」ということはございませんか。
仕事は常に動いていて、市場も変化する中で最初の一手を焦って間違えてしまうとリカバリーするのが大変です。
そこで今回は、「チームを軌道に乗せる方法」のお話を致します。
この記事でわかること
②お互いの理解を深める二つの仕組み
③まとめ
チームビルディングで重要なのは1番最初の会議
まずマネージャーが、チームを軌道に乗せるためにやるべきことは、「全員集めてミーティング」です。一同にメンバーが同じタイミングで集まって、ミーティングができることが望ましいですが、むずかしい場合は分散しても大丈夫です。その場合でもなるべく短期間で済ませると良いでしょう。
ミーティングが大事な理由は三つあります。
②チームのビジョン作り
③ビジョンを達成する戦略・アクションの策定
中でも①「信頼関係を築く」ができていないと、②と③が非常に伝わりにくく成果のでにくいチームになってしまいます。
「ミーティングなんて当たり前」のように聞こえますが、意外に行われないケースが多いです。
なぜなら現場では常に業務が発生し、目標に対してプレッシャーもかかっているので、本来詰めるべきところまでできていない場合が多いのではないでしょうか。
新任したチームであれば尚更、最初にお互いの信頼関係を築くためにミーティングは必要ですし、今まで所属していたチームでマネージャーに昇格した場合も同じです。
ミーティングでは、①②③を全て話し合えるのが理想ですが、ビジョンや戦略は業務でのフィードバックなどで話し合い改善したり、伝えることができるので、まずは①「信頼関係を築く」だけに注力しても良いでしょう。
お互いの理解を深める二つの仕組み
では実際に信頼関係を築くために有効な仕組みを二つご紹介致します。
②「リーダーズ・インテグレーション」を行う
順に解説致します。
①「自分の履歴書」を作って全員に発表する
この目的はチームメンバー同士の理解のために行います。
内容は硬い履歴書のような項目ではなく、ちょっとパーソナルが垣間見れる内容が良いです。
例えば、出生地、生年月日、幼少期、学生期、新入社員時代など、人生の節目を簡単に紹介します。
仕事だけの関係だと業務の話がメインなので、意外とプライベートな話題を聞く機会が少ないのと、会社の人のプライベートを深く聞くのはまずいかな、と思っている人もいます。
人は警戒心を持った動物でもあるので、お互いのことを自ら話そうとはあまり思いません。
しかし信頼関係を築くにあたっては、自己開示をしてお互いに安心感を与える必要もあります。また人は「承認欲求」というものがあり、自分の話を熱心に聞いてくれる人には好感を持ちます。
こうして、お互いのライフヒストリーなどを見聞きしているうちに、それぞれが身近な存在に感じ、興味を持ってコミュニケーションをとるようになります。
②「リーダーズ・インテグレーション」を行う
この目的はマネージャーとメンバーの理解のために行います。
マネージャーがチームに溶け込むための手段として、三つのステップがあります。
ステップ・1
マネージャーがミーティングの場から席を外す。
残ったメンバーは下記4項目についてそれぞれ書き出し表にします。
・マネージャーについて知りたいこと
・マネージャーに知っておいてほしいこと
・マネージャーに期待すること
ステップ・2
マネージャーとメンバーが入れ替わり、マネージャー1人で書き出された4項目を見て、答えを考える。
ステップ・3
メンバーとマネージャーが一緒になり、書き出された項目に対しマネージャーが返答した上で、自分の方針や考えをディスカッションしていく。
このようにお互いの意見を言いやすい場面を作り、その上でしっかりと議論できる段取りを組むことが話し合いをスムーズにさせます。
また、普段の会話からは得られない意見も出ると思いますので、深い理解と共感が生まれてチームの結束が強くなるポイントにもなります。
まとめ
今回は「チームを軌道に乗せる方法」をお話ししました。
手法として細かく分類すれば様々な仕組みが存在しますが、1番最初の「信頼関係を築く」というフェーズが1番重要です。
そのためには1番最初に取り組むべき内容ですし、またチームを再構築する場合も改めて取り入れても効果は望めるでしょう。
実践もしやすい内容なので、是非一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
management
最新記事 by management (全て見る)
- 【マネジメント】叱る以外の指導の仕方 - 2022年9月12日
- 【マネジメント】テレワーク5つのポイント - 2022年9月12日
- 【マネジメント】指示待ち社員の動かし方 - 2022年9月12日
コメント