「ロールモデル」とは、一般的に考え方や行動の規範になる人材を指します。
また最近では、人材育成や働き方改革、組織の活性化、そして女性活躍のために企業がロールモデルとなる人物像を設定する場合もあるでしょう。
時代が進むにつれて多様なライフスタイルや働き方、価値観が広がり、社会全体でダイバーシティが重視されています。
そこで今回は、ロールモデルの姿とはどのようなものなのか、そしてロールモデルを設定することにはどのような効果があるのかをお話ししていきます。
この記事でわかること
②ロールモデルがもたらすメリット
③まとめ
ロールモデルにふさわしい人物とは?
「ロールモデル」はいわばお手本、模範のような存在なので、ある程度条件が必要です。
ふさわしいのはどのような条件なのかを見ていきましょう。
・上司や先輩
チームで日頃一緒に仕事をする上司や先輩は、「ロールモデル」としてわかりやすい存在です。
ロールモデルとなる人物の働いている姿を見せることで、育てたい人材の仕事に対する姿勢やスキルも想像しやすく学びも深まります。
シスター制度などがロールモデルを取り入れた仕組みにもなるでしょう。
・取引先の営業や社外の人材
小規模の企業や人数の少ないチームなど、社内に「ロールモデル」になりそうな人物がいない場合は、接点のある社外の人を手本にするのも有効です。
社内で普段接する上司や先輩とは違い、第三者からの視点で「一社会人」として、手本にしたい部分を見つけることができるというメリットもあります。
・複数人
「ロールモデル」は複数人いても構いません。
むしろ複数人いた方が、さまざまな価値観に応えることもできるでしょう。
複数人作る場合「営業姿勢についてはAさん」、「スケジュール管理能力はBさん」など、ジャンルや業務ごとにプロフェッショナルを育成できるように設定すると良いでしょう。
ロールモデルがもたらすメリット
「ロールモデル」を作ることで、企業やチームにどういった効果をもたらすかを解説していきます。
●キャリアプランが明確になる
上司や先輩など、身近で仕事をする人がロールモデルになると、新入社員から中堅まで、社員のビジョンが見えやすくなります。
従業員にキャリアプランを大切にしてもらいたいと考えるのであれば、各部署・チームにロールモデルとなれる人物を配置しておくと良いでしょう。
●プロフェッショナルが育つ
身近で仕事をする人物がロールモデルになると、自分との比較ができ、目標設定もしやすくなります。
結果的にやるべきことが明確になり、成長スピードの向上も期待できます。
●組織活性化
ロールモデルとなる人物が部署・チーム内など近くにいる場合、モチベーションを保ちやすくなったり、社内で自発的な行動も増え、コミュニケーションが活性化します。
風通しもよいコミュニケーションは社内全体の雰囲気を良くし、組織の活性化にも繋がります。
●離職防止
「この会社では自分の将来が描けない」、「成長が期待できない」という理由で、新人や中堅社員が退職してしまうこともあります。
このような組織でも、多くの問題を乗り越えてきたロールモデルがいると、若い従業員は手本にすることができます。
まとめ
今回はロールモデルの意味や効果についてご紹介致しました。
「ロールモデル」とは、社内で手本となる人材です。
仕事のスキルのみならず、行動や企業理念も他の従業員の手本であることが望ましいでしょう。
ロールモデルは社内で誰か1人を設定すればいいものではなく「年代ごと」、「職歴ごと」「性別ごと」等、属性ごとに設定することで、それぞれの価値観に合わせて明確なビジョンが描く事ができます。
また、ロールモデルとなる社員は、他の従業員との直接の関わり合いで手本になるだけではなく、今後の社員育成に生かすことも踏まえて運用すると良いでしょう。
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