「チームの業績が良くない」「離職率」などの悩みを抱えている経営陣や管理職、人事担当者も多いのではないでしょうか。
伸び悩む会社や、改善が進まないチームにはボトルネックとなる原因や特徴があります。
そして、解決策を打ち出すことなく様子を見ていると、組織は徐々に崩壊してしまいます。
そこで今回は、会社やチームが崩壊する予兆や特徴、改善方法についてお話しします。
この記事でわかること
②組織が崩壊する予兆
③良くない組織の改善策
④まとめ
崩壊しそうな会社やチームの特徴
業績が伸び悩み、いまいちうまく動けていないチームには以下3点の特徴が見られます。
2・責任の所在がはっきりしない
3・評価が明確ではない
順に解説します。
1・挨拶が少ない
「おはようございます」「お疲れさまです」といった挨拶はコミュニケーションの基本であり、きっかけでもあるので非常に重要です。
その日の社員の健康状態や、気分など挨拶だけで察することができる場合もありますし、挨拶後は話しかけやすい場面でもあるのです。
挨拶がうまくできないチームや会社は何か問題が発生しても、気軽にコミュニケーションが取れない雰囲気であるためその結果、商品やサービスが改善されず、業績が落ち込んでしまう可能性があります。
逆に社内の人間だけでなく、掃除スタッフなど外部の人にも積極的に挨拶をしている会社は社内の風通しも良く、コミュニケーションが取れているチームと言えます。
コミュニケーションが問題なく取れるチームは、社員同士の意見交換も活発で、改善点や新しいアイデアも生まれやすいです。
2・責任の所在がはっきりしない
業績が上がらないチームは、社員が孤軍奮闘しているケースが多いです。
そうなってしまう理由として、信頼関係が築けていないことが挙げられます。
例えば指示した仕事で部下がミスをしたとき、その責任を取らない上司は信頼されません。
責任感の強い部下は「失敗は自分のせい」と思い込み、頑張るかもしれませんが、徐々に疑問や不満が出てくるでしょう。
上司が無責任だと社内で不信感が蔓延し、生産性も悪化します。
逆に一緒に謝ってくれる上司は部下の信頼を得やすくなるのです。
3・評価が明確ではない
これは動機につながる部分です。
成果をどれだけ出せば評価してもらえるのか、定量、定数ではっきりとした基準がないと社員もどう動けばよいのか分かりません。
また、基準が曖昧な中で自分と同じくらいの誰かが評価された場合、社員の中に上司や経営陣の印象で決まったのではないかという、会社に対する不信感が生まれます。
組織が崩壊する予兆
組織が崩壊する予兆には次の3点が見られます。
2・会社に対する不満が蔓延している
3・規律が乱れる
順に解説します。
1・離職率の上昇
早々に退職していく原因の大半は、社員自身ではなく組織にあります。
たとえば、正当な評価してくれない会社には、社員も早々に見切りをつけるでしょう。
しかも、どのような業種でも離職率が高い組織は優秀な社員が辞めていく傾向があります。
優秀な社員は自分を評価してくれる転職先がいくらでも見つかる一方、問題のある社員はいくら組織がダメでも、思考停止で定着してしまうのです。
問題のある社員が占める割合が高くなると、改善も進まなくなり業績が落ちてきます。
その原因を正しく分析・改善するキーパーソンが育たないので、ますます落ち込むという悪循環に陥ってしまうでしょう。
2・会社に対する不満が蔓延している
「責任の所在が曖昧」「評価基準が不明確」など、感覚で運営しているチームでは、社員は安心して働くことができず、不満が蔓延するようになります。
挨拶など基本的なコミュニケーションがおざなりになっているチームは、ちょっとしたことでも不信感の原因が生まれ、不満や噂話などが多く、仕事に集中できない現場になっている場合がほとんどです。
3・規律が乱れる
責任の所在が不明な場合、管理職や直属の上司が面倒なことやトラブルが起きても解決できないことが多いです。
チームにトラブルメイカーがいても指導せず、表面上は問題なさそうに見えても、裏側は必要最低限の連絡すら滞っていることがあります。
さらに、その影響を受けて仕事をしない部下も出てくる可能性もあります。
その結果、仕事ができる部下はやる気を失ってしまい、優秀な社員が長続きしない社内環境になってしまいます。
良くない組織の改善策
組織が崩壊する予兆を感じた場合、それぞれの原因にアプローチするしかありません。
ここではチームを俯瞰してみて、改善する3つのポイントをご紹介します。
2・評価の標準化
3・朝礼の活用
順に解説します。
1・責任の所在をはっきりさせる
会社規模に関係なく、社員一人ひとりの名前や職種、その上長やチームメンバー等を載せた組織図を作りましょう。
お互いが具体的にどんな仕事をして、どのようなところまで責任が発生するのか、やっていることが分からない組織ではコミュニケーションは全く発生しないため、仕事でも連携が生まれることはありません。
また、そのチームには誰が所属しているのか、誰が何を管理しているのかを一覧化することで適切な人に相談を行えるなどの仕事を行う上で必要な取り組みを行いやすくなります。
2・評価の標準化
会社がどのような社員を求めているのか、評価項目と基準を全社員に向けて公開しましよう。
さらに、上司や経営陣だけが評価するのではなく、同僚や部下も評価を行う360度評価や相互評価を活用することも良いでしょう。
また、評価と合わせてフィードバックを伝える面談やコーチングを行うことでその人の課題を改善することを促します。
誰でも公平な評価を受けることができる環境は、社員のモチベーションアップにもなるでしょう。
3・朝礼の活用
社内のコミュニケーションが活発な会社は、チームワークもよく、離職率低下や業績も改善されます。
しかし、いきなり話をしようといっても、なかなか難しいものですので、自然と話しやすい環境を作るために「朝礼」を活用すると良いでしょう。
朝礼は全員が集まる唯一の場面です。
そこで、地道に現場の空気を変える取り組みをしていけば、浸透しやすい場面でもあります。
まずは挨拶から行い、雑談も踏まえても良いかもしれません。
そこから徐々に企業理念を伝えたり、クレドを唱和したり、社内の規律を作っていくと良いでしょう。
まとめ
今回は、組織が崩壊する予兆や特徴、改善方法などについてお話ししました。
多様性のある現代、チームをまとめることも難しいのも事実です。
しかし、規律などおざなりにせず従業員が定着・活躍できる組織を作るために、自社の従業員の特徴や強みをしっかりと把握し、それぞれがやりがいを持って仕事を行えるよう、人員配置や教育、社内制度を常に見直すと良いかもしれません。
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