自己啓発は文字だけ見ると、「なんか怪しい」と思う方もいらっしゃいます。
実際、「自己啓発」ときいてどんな事を思い浮かべるでしょうか。
ビジネス系のYouTubeを見たり、ビジネスマインドの書籍や高い教材など様々思い浮かぶと思います。
ビジネス力を上げるには、自身で知見を増やす事が必要です。
自己啓発はビジネスだけの話ではありません。
アウトドアやスポーツなど、趣味の分野でも上手くなる為には継続と練習、その業界の知識を自然と学ぶことができると思います。
何か自主的に学ぶ、自分から知識を得ようとする行動が「自己啓発」と言ってもいいでしょう。
そこで今回は自己啓発を難しく考えず、ビジネスシーンにおいての自己啓発の必要性をご紹介致します。
この記事でわかる事
②自己啓発で気をつける事
③自己啓発の手段化
④まとめ
①自己啓発の必要性
自己啓発はビジネスシーンでは、SD(Self Development)と呼ばれます。
社員が自らスキルを学び、それを業務で活かせれば企業に取ってもメリットになりますし、学びを実行出来た社員も自信と経験を積めて飛躍的に成長するでしょう。
またそのような経験を積んだ社員を評価して、マネジメント層にあげれば質の高い教育と組織を形成することも出来て、最終的には企業成長に大きく効果を発揮します。
「自己啓発」制度を上手く仕組み化して、継続的にプログラムを組み込んでいる大手企業も最近では多くなってきています。
しかし、全社員が自己啓発に取り組むのはほぼ不可能です。
また、自己啓発を強要しても負担にしかならないパターンもあり、実行出来ていても精度が低い場合があります。
社内教育で自己啓発を実行するのは非常に難しいのがデメリットでしょう。
自己啓発を効果的に組み込む場合は、OJTと OFFーJTと併用してマインドセットを行うタイミングで自己啓発のプログラムを入れて見ると自然な流れで自発的な学びを促す事が出来ます。
②自己啓発で気をつける事
自己啓発を上手く仕組み化出来る様に、リスクを理解しておきましょう。
【自己啓発が目的になってしまう】
これが1番陥りやすいリスクです。
実行、継続が自己啓発のポイントですが、セミナーの熱量や新しい知識を身につけたらそれを早く試したいなど、思考のみが先行して「やった気になる」または「自己啓発の行為だけで満足」という状態になってしまい、本来の目的を見失ってしまうのでしっかりと、手綱を握ってマネジメントする必要があります。
【視野が狭くなり自信を失ってしまう】
自己啓発は著者や発信者が正しい前提で進みます。
セミナーや研修も同様です。
しかしどんなに影響力のある人物でも完全に正しいとは限りません。
自己啓発にのめり込み過ぎると、習得した知識やテクニックでしか物事を見れなくなってしまう時があります。
学びはとても大切ですが、得た知識で視野が狭くなり現実に対処ができなくなったときに自信を失う事も考えられます。
総じて自己啓発では「自己啓発が手段ではなく目的」にならない様に気をつけましょう。
③自己啓発の手段化
では自己啓発が「目的」ではなく「手段」として正しく取り入れるために、即日実践可能な具体例をご紹介致します。
■目的を明確にする
結論からお伝えすると、「なりたい自分」を書き出したりして見える化する事です。
例えば
「売上1番になりたい」
「会議資料の精度をあげたい」
「残業を減らして楽になりたい」
「有給休暇とる」
など、できる限り達成したい具体的な事をイメージして下さい。
それが出来たら、どうすればなりたい自分になれるか、を考えます。
上司や同僚など既に達成している人、又は知見がある人に相談することが可能であればより正確なプランが手に入るでしょう。
もし相談する相手がいなかったりした場合は、何が問題でその目的が達成出来ないのかを、紐解いていきます。
1つの事柄に対して、PDCAを回すイメージですと完璧です。
それで導き出された答えが、本来行う自己啓発の目的ですのでまずはできることから学んでいきましょう。
■自己啓発の方法を調べる
自己啓発の目的が決まったら、実現しやすい方法を見つけます。
検索すると、関連する情報が多数出てきます。
セミナーや教材、書籍など様々なコンテンツが溢れる中で自分にとって共通の情報は、全て共通していると言えるでしょう。
必要な情報の取捨選択の仕方は、下記の3つを意識するとよいでしょう。
1・発信元が知りたい情報の専門家か否か
自己啓発のジャンルは特化した資格や、目に見えた権威性がないため情報が薄いコンテンツが多くあります。
あまり聞かれないキーワードや名前であれば、情報を検索し情報の整合性が取れているかどうか、どこにでもある情報だが深掘りされているのかなど実際に手にとって確認しましょう。
2・目次や内容に知りたい情報が網羅されているか
目次や内容を確認すると、同じような目的のキーワードでも確認すると紹介の切り口が違っていたり、微妙に結論が異なっていたりすることが多くあります。
内容をチェックする回数を増やすことで、自分の知りたい情報の解像度も上がってくるのでより自分に合った方法に出会う確率も高くなります。
3・レビューが具体的かどうか
対象のコンテンツを手に取った実際のユーザーレビューが公開されている場合は、評価点数だけでなく内容もチェックします。
「よかった」「やる気が出た」など抽象的なコメントが多い場合は注意が必要です。
そのコメントは自己啓発が手段でなく、目的になっているからです。
どのような部分が有益か、実際に活かせたかなど、具体的に手段として活用された事例のコメントが多いコンテンツに注目してみましょう。
■できることから始める
目的が明確になり、実行手段を見つけたら、その中から1番簡単でできることを1つ選びます。
実際できそうな内容でも、いざやってみると意外に難しい場合があります。
その場合、実行内容のハードルを下げて自分に合った内容を考える必要があります。
自己啓発の多くは「できなかったら、その理由考える」の繰り返しです。
それを理解しないと、手をつけても初期段階で諦めてしまうでしょう。
■習慣化する
できる事を始めたら、それを習慣化します。
3週間、まずは続けると実行内容が習慣化されやすいと言われています。
続けるには手間にならない、チェック方法を見つけましょう。
カレンダーアプリを利用したり、手帳にチェックマークを付けるだけでも構いません。
積み上げたことが見える化されることが重要です。
人は積み上げたものや、マーキングする行為を途中でやめてしまうと、「損をした」と思ってしまったり「せっかくここまでやったのに」と損失を意識します。
そこまで意識が持っていければ、習慣化できる手前です。
チェックは苦痛にならないように、簡単なものにしてゲーム感覚で取り入れる企業も最近では多く見られます。
④まとめ
今回は自己啓発についてご紹介しました。
教育に上手く組み込めれば、通常の教育プログラムとの掛け合わせで、より多くの成果をもたらします。
しかし企業側が強要しても、社員には負担がかかる場合があります。
上手く促すにはOJTやOFFーJTに上手く組み込んで、就業時間内自己啓発のプログラムを織り交ぜていくのがおススメです。
自己啓発だから「自分の時間で行う」という押し付けは避けましょう。
自己啓発の重要性に社員が気づき始めたら、自主的に行っていくでしょう。
それまで、企業にも社員にも負担にならないように進めていくことがポイントです。
自己啓発は自身のキャリアデザインをするきっかけにもなります。
1、3、5年くらいのスパンで自己実現してみたい事を下記でしてみるのもおすすめです。
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