仕事でも、プライベートでもチームを組んだり交流を図る場合はお互いを尊重し合うコミュニケーションが必須です。
しかし、どうしても発言の意図が理解できない、または分かり合えないという経験をしたことはないでしょうか。
現代は多様性も求められ、発言や個々への理解を深める必要があります。
今回はコミュニケーションにおけるシンプルな考え方をご紹介します。
この記事でわかること
②言える情報と言えない情報がある
③まとめ「人それぞれの考えがる」ことを前提に接する
①説明と質問の必要性
「説明」とは物事を進める時に、相手が納得して行動に移せるように安心感を与えることです。
これは場面にもよりますが、対人のコミュニケーションであれば誰にでも分かりやすく説明することが重要です。
一方「質問」とは腑に落ちなかったり、疑問に思うことはわからないままにぜず、聞くという行動です。
「説明」と「質問」はコミュニケーションにおいてワンセットで考え、相手のリアクションに必ず反応したり否定はしない、など「説明」する側と「質問」する側、双方に責任を持った言動が本来求められます。
このイメージがないと一方通行のコミュニケーションが発生してしまいます。
例えば説明する側が、「これくらいわかるだろう」という気持ちで接していたら、説明を受ける側は「なんか理不尽」「説明が足りない」と思い、感情が邪魔してお互いの理解を深めることができません。
また、質問する側も「なぜですか?」「どうしてですか?」など責め立てるような切り返し方でなく、疑問に思うことを「〇〇について疑問に思うことがあるので、教えていただいても良いですか?」など興味、関心があるような質問の仕方であれば、説明側も自主的に動けて、お互いが理解するまで議論できるでしょう。
②言える情報と言えない情報がある
説明と質問の関係性をより理解して、良質なコミュニケーションを取る為には相手が置かれている立場を踏まえてコミュニケーションをとるということです。
チームで仕事をする為には特に意識が必要な部分です。
ソフトウェア会社の「サイボウズ」では「想像責任」という概念でマネジメントに取り入れています。
これは多様性が求められる現代で、ジェンダーやマイノリティの当事者が人前で自身の個性を発信するのにまだ世の中的にも障害があります。
それらに対して、配慮しなければ本当のコミュニケーションは取れません。
誰もが持っている悩み、「お金に困ってる」「仕事で困っている」「病気で悩んでいる」などの不の感情面に捉えられる事も言いづらいでしょう。
このように人には言えない、もしくは言いづらい事情を抱えている人に「説明」と「質問」の努力を押し付けることは、相手を傷つける行為になってしまいます。
こうした多様性が抱える課題から、より一層相手の立場になって考え、共感する「想像責任」がコミュニケーションには必要とされて来ています。
様々なケースはありますが、例えば「もう少し、相手の立場を想像してみたらそこまで心象が悪い感じにはならなかったのかも」と、思う場面は皆様にもあると存じます。
仕事の成果で「よくない」結果が出た時など、
「なんでこれはこういう結果になったのですか」
「もっと〇〇の方がよかったんじゃないでしょうか」
「ちゃんとわかるように説明してください」などやや高圧的に質問したり、説明を求めることがあります。
ここで一呼吸、置いてみてください。
その成果物になったことには、原理原則として事情があります。
上司や先輩など経験者であれば、ある程度推測も可能でしょう。
「なんでこのような結果になったんだろう?」と相手の立場を想像し、原理原則を踏まえた上で相手と関わることで、お互い理解しようとする姿勢が作れるはずです。
③まとめ「人それぞれの考えがる」ことを前提に接する
私たちは自分のバイアスにかかった価値観、「こうすべき」や「こうするのが普通」など固定概念で周囲の人を評価しがちです。
その価値から外れると、理解出来ずに説明を求めたり質問することもあるでしょう。
関わる人は、自分と全く違うことをまず意識してみましょう。
年齢や、趣味趣向、得意なこと、苦手なこと、社会的役割など一人ひとり事情も異なります。
「そもそも人は全員違う」ということを前提に、他人と自分を意識することが自分にとっても、マイナス的な感情が働かず健全なコミュニケーションが取れます。
人と接する中で「あれ?」と思うことがあれば、目にみえることだけで判断せず、「なんであの行動をしてるのか」や「そんな気持ちで、あの会話をしたのか」など相手の立場で想像して質問すると深いコミュニケーションが取れるでしょう。
もちろん、相手の立場で想像したからと言って全てが上手くいく訳ではありませんし、理解するのも難しいでしょう。
多様性のある個性を活かし尊重して、チームで活動する為には相手の立場を想像して、対話を積み重ねることが大切です。
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