教育には「褒める」「叱る」を使い分けることが重要です。
実際にプレッシャーをかけて伸びるタイプと、褒めて伸びるタイプ、どちらも存在し明確な正解はありませんが、圧倒的に褒めて伸びるタイプが多いでしょう。
しかし、褒めるポイントを間違えると効果が出ないばかりか、信用を失う場合もあります。
そこで今回は「褒め方」のポイントをご紹介致します。
この記事を読んで頂いて、改めて「褒める」ことを振り返り効果的な育成に役立てて頂けますと幸いです。
この記事でわかること
②良い褒め方と悪い褒め方
③まとめ
「褒める」マネジメント
褒めることはほぼメリットでしょう。
理由としては、相手を承認し自己肯定感を上げ前向きにすることができるからです。
また、「褒める」と「叱る」の割合も6回褒めて、1回叱る程度がいいバランスと最近の研究結果でも出ています。
「褒める」ことによって、どんな効果が出るかを解説していきます。
・長所を認識できる
褒めることは、相手の行動を評価していますので、褒めた行動が相手の強みや長所になっていきます。
例えば「作ってもらった資料、とても見やすかったよ」と声かけしたら、「自分には情報をまとめる力があるかもしれない」と前向き捉え、「また認めてもらえるように頑張ろう」と考えたりするでしょう。
そうすると、仕事への意欲や取り組み方も変わり実力が伸び始めます。
これはお互いに「長所」を認識できているからこそ生まれる効果です。
・自主性を引き出すことができる
長所を認識できるようになれば、「もっとよくなろう」
「もっと仕事ができるようになりたい」と考えることにもつながります。
結果、ステップアップを意識して「資料作りの次は、提案書にチャレンジしたい」
「次はあの営業先に飛び込んでみたい」など自発的に行動範囲を広げていくことが期待できます。
このように、「褒める」ことで向上心と行動力を引き出すこともできるのです。
良い褒め方と悪い褒め方
では具体的に褒め方の「良い」「悪い」を解説致します。
・「良い褒め方」
1・否定語を避ける
「〇〇しない」「〇〇ではない」など否定語はネガティブな印象を与える場合があります。
例えば「納期前に納品できてよかったね」と「納期に遅延しないでよかったね」だと、だいぶ伝わり方にさを感じる場合があります。
前者は計画通りに進んだことに対して、「褒められた」と感じますが、後者は計画に対して「遅延するのではないか」と懸念されていたとネガティブな印象が残るかもしれません。
褒めたつもりでも、受け取り手の感情やパーソナルで言葉の印象が変わるので、できる限り褒めるときは否定語は避けましょう。
2・相手の名前を入れる
「〇〇をしてくれてありがとう、〇〇さん」などと一対一の場面でも、名前を入れることによって誰に向けた言葉なのかがはっきりするので感情が伝わります。
名前を入れない「褒め」も、もちろん効果はありますが、普段から名前で褒めるとコミュニケーションにも好印象を与えますので、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
3・褒めるポイントは具体的に伝わりやすく
これはプレゼンにも共通することです、数字を入れて具体的に表現することと、その成果に至った過程も褒める際には重要です。
例えば「〇〇さん。目標110%達成おめでとう!計画スタートから行動量も上がっていて素晴らしい!」など具体的に伝えます。
また、目標達成ができていなく「未達成」というだけで終わらせてしまうと、ネガティブなモチベーションが意識ついてしまいます。
それを避けるためにも具体的に行った行動や、過程を褒めると、成長を実感しやすくなるので効果的でしょう。
「悪い褒め方」
1・褒めるポイントを間違えている
気をつけるべき点は相手の経験値、「水準」です。
例えば新入社員と中堅社員では、できる仕事内容も違うので、褒める「水準」も違います。
中堅社員に対して難易度の低い仕事ばかりを褒めてしまうと、過小評価されていると思われ、逆効果になる場合があります。
2・インセンティブに頼る
売上キャンペーンなど、成績により発生するインセンティブは単純にモチベーションに直結します。
しかしそれが当たり前になったり、毎回賞与にたどり着けない社員に対してはあまり効果がありません。
貢献度によってインセンティブを与えるのは、貢献した社員に対しては正当な評価で、それがないと優秀な社員は辞めてしまうこともあるでしょう。
しかし、褒めるという点に関してはインセンティブに頼らず、人物そのものを認める行為が必要です。
3・褒めるだけでリクエストがない
褒められることは嬉しいですが、やはり慣れが出てきます。
褒めとき、同時に「次は〇〇も挑戦してみよう」や「もっと〇〇すると数字がもっと上がるかもね」と改善や成長をリクエストしていくと良いでしょう。
まとめ
今回は部下の褒め方をご紹介致しました。
褒めることは育成にもマネジメントにも大きな効果を発揮します。
褒めるときは、具体的に成果のみならずプロセスも褒めてい
インセンティブに頼らずモチベーションを見いだすようにしましょう。
人材を最大限に活かすコミュニケーションは「褒める」ことと言っても過言ではありません。
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