業績が伸び悩む時は、ルーティン業務などが形骸化して改善が進んでいない場合に発生します。
「楽に仕事を進める」ということが全て悪いという意味ではありません。
「効率的に仕事を進める」とも言い換えられますので、楽に仕事を進めること自体は改善も含まれるでしょう。
しかし改善ではなく楽をするためだけに、ごく少数のスタッフが低クオリティな仕事をすると、チームに影響が出てきます。当人は良いかもしれませんが、組織全体で見ると生産性が落ちたり、チームワークも下がったりとマイナスなことが多くなってしまうので、対策が必要となるでしょう。
そこで今回は部下が仕事をサボってしまう3つの理由と仕事を楽したがる場合の3つの対処法についてお話しします。
この記事でわかること
②仕事を楽したがる時の対処法
③まとめ
部下が仕事をサボってしまう3つの理由
誰もが仕事が楽な方が良いと考えるでしょう。
それを良い方向に動かさなければ、チーム全体の業績に関わります。
ではどんな時に楽したい、サボりたいと思うのか、それを理解することから始めてみましょう。
部下だけでなく自身でも、楽したい、サボりたいと思っている時は以下のような3つの心理状態が多いのではないでしょうか。
2・サボることを深刻に捉えていない
3・サボっていることを自覚できていない
新入社員、中堅、ベテラン、ポジションによってそれぞれ違いますが、根本的に仕事に対してサボることを深刻に考えていないパターンがほとんどです。
新人であれば学生気分が抜けていなかったり、中堅、ベテランであれば仕事に慣れて本来の目的を見失っている可能性もあります。
毎日全力で仕事ができれば良いですが、人には感情がありますので、たまに魔が刺すこともあるでしょう。
しかし、そればかりでは上手くいかないのは明白です。
自身にもサボりたい側面があることを認めながら、本人とも向き合い、必要であれば人事など第三者の意見も踏まえて
楽したい、サボりたいという気持ちを「どうすれば生産性を上げて楽に仕事ができるか」など、改善につながるような指導が必要でしょう。
仕事を楽したがる時の対処法
では、楽したい、サボりたいという気持ちを理解した上で、どんな対処をすれば良いかを3つ解説します。
②自己分析・フィードバックを受ける機会を作る
③仕事量の数値化
①役割・ポジション・部署を変える
部下が「自分の仕事が他人に迷惑をかけている」という自覚が無い場合、他の社員と仕事上の役割を変えても良いでしょう。
例えば、新しい担当が問題のある部下がしている業務を引き継ぎ、役割そのものを移行するようにします。
そうすることで、自分が今までやってきた仕事が、他人により可視化され、自分の仕事のクオリティを客観的に把握することができるでしょう。
中堅やベテランの場合は、部署やポジションを変えるしかありません。
経験や社外のコネクションなどを活かして、上のポジションにいければ良いですが、そうじゃない場合、仕事に意味を持たせる部署移動やポジションチェンジが必要です。
例えば今まで最前線の売り場に立っている社員が、世代交代により
バックオフィスに行ったり教育係に回るだけではなく、プロフェッショナルとしてのスタンスで仕事に取り組めるようなマネジメントや、ポジションを用意して活躍できる場面作りが必要でしょう。
②自己分析・フィードバックを受ける機会を作る
組織の規模が大きくなかったり、役割を変えるほどでもないことだったりする場合など、ポジションを変えることが難しい時はフィードバックをする機会を増やしましょう。
ポイントとして「部下が楽をして他の社員に迷惑がかかっている」ということを自覚し、改善することを目的とした振り返りのテーマがあると良いでしょう。
また、フィードバックを行うとき、もちろん現場の上司、マネージャーから行うのがベストですが、人事や後輩など第三者からフィードバックを受けるような360度評価を取り入れたことをすれば、より客観的に自身を振り返ることもできるでしょう。
③仕事量の数値化
「楽をしている、サボる」というのは定性的ですので、他の社員と比較することは難しいでしょう。
まずは管理として部下の仕事量を定量的に見える化し、他の社員と比較できる状態にしましょう。自分の仕事の進捗やクオリティが客観的に把握できれば、部下自身の気づきにも繋がりますし、何よりマネジメントもしやすくなります。
しかし、ここで気をつけなければいけないことは、全員の前で他人と比べ優劣をつけることです。
これをしてしまうと人格を攻撃してしまう形になるので、指摘をする場合は個別で行い、あくまでもチームの一部として俯瞰して見ることが大事です。
まとめ
今回はサボり癖を治す方法として、部下が楽したい、サボりたいと思う心理や対処法のお話をしました。
何度も言いますが、「楽したい」という考えは改善や効率化につながるので、良い方向にマネジメントできれば問題ありません。
しかし、一部の者たちが楽をする仕事は組織全体の生産性を落としてしまうことにもなりかねません。
そのような場合は、上司やマネージャーが現場の把握がしきれていないことにも原因があります。
まず問題が起こったら、目先の対処ではなく現場に直接入り、何が良くないのかを見極めた上で今回の対処を行うとより効果が出るでしょう。
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