あと数年後には経済活動の中心となるZ世代。
既に新卒採用や、学生企業など社会に貢献している人材も多いでしょう。
そうはいっても企業が大きくなればなるほど、組織内の人材はまだZ世代より上の年代が多いと存じます。
しかし、「今の常識だけで業務に取り組んでいいのか」と、危機感や疑問を持ちながら実務を行っている管理職の方もいらっしゃると思います。
そこで今回は時代の変化に対応し、Z世代の強みを活かして時代の変化に対応するマネジメントのお話を致します。
この記事でわかること
② Z世代が仕事で力を発揮する3つのポイント
③Z世代の強みを活かすマネジメント
④まとめ
Z世代が大事にする価値観を知る
まずZ世代の強みを引き出すために、Z世代が大事にする価値観を理解する必要があります。
個性による価値観のばらつきは必ずありますが、俯瞰した視点で価値観の傾向を知っておきましょう。
1・多様性を理解している
Z世代はインターネットの普及により日常的に世界各国、多種多様な情報を個人で入手できる環境で育っています。
そのためさまざまな価値観に幼少期から触れているため、多様性を理解しています。
それらを「受け入れている」人もいれば、「受け入れない」人ももちろん様々存在すると思いますが、少なくとも個人を尊重したコミュニケーションをとることに優れている傾向があります。
また、意見が異なる相手でも相手の考え方を否定するようなことはあまりぜず、対話を重ねお互いの最適解を見つけていこうとします。
2・社会問題への意識が高い
多様性を理解することに優れているため、自然と世界各国の社会問題にも興味関心を持っている人が多い傾向です。
また、SNSなので社会問題が身近なことととして感じる傾向もあるため、仕事の場面でも「自分の仕事が社会とどんな関係があるのか」ということを重視します。
3・自分を大事にしている
多様性に触れる機会が多いと、他人を認めながら自分自身の個性も大事にしています。
プライベートでも仕事でも自分らしくいれることに価値を見出していく傾向があり、自分の価値観に合わない場合には距離を取ることもあるでしょう。
「〇〇だから〇〇すべき」という先入観や固定概念で考えることに疑問を持ち、自分を客観的に見ることに優れています。
Z世代が仕事で力を発揮する3つのポイント
前途ではZ世代の特徴をご紹介しました。
その特徴を活かし、活躍できるポイントが大きく3つあります。
この3つのポイントを理解すると、フィードバックや仕事を振る場面に効果的に働きかけることができます。
1・議論に強い
ソーシャルネイティブな人は自分の意見を発信することに慣れています。
相手を理解し自分の意見を発信できるので、交渉やプレゼンなどに活きてきます。
2・社会貢献に対してモチベーションが高い
多様性を理解し、受け入れる人社会問題に対しても関心が深く社会貢献につながるミッションに対し大きなモチベーションを抱きます。
目先の成果でなく、今の仕事が将来どんな人の役に立っているかなど目的意識を大きく持って仕事に挑むことに優れています。
3・Webマーケティングに優れている
デジタルネイティブである人は、SNSが日常にある生活なので発信活動がどのように人を動かすのかを体感的に理解しています。
マーケティング手法も「買い切り型」から「サブスクリプション型」になり、消費行動が大きく変わっています。
社会のDX化と消費行動の変化にいち早く対応できる強みがあります。
Z世代の強みを伸ばすマネジメント
ここまでZ世代の特徴と強みをお話ししてきました。
最後にZ世代の強みを伸ばすマネジメントの5つのポイントを解説致します。
1・チーム・組織に存在意義を持たせる
マネージャーの立場からはチーム全体をマネジメントするため、全体に向けて指示を出すことも多いでしょう。
その際、気をつけるべきポイントは「動機づけ」ができているかどうかです。
このチーム・組織が行う仕事にはこんな意味がある、など一人ひとりに訴えかけるように個人を尊重したマネジメントをしていきます。
動機づけがないと「自分でやる意味があるのか?」と仕事に疑問を持ちポテンシャルを発揮できないでしょう。
2・先入観を無くしたマネジメント
Z世代に限らず、先入観はマネジメントに関してはデメリットの方が良いでしょう。
多様性が受け入れられている社会に対して「新入社員が〇〇をすべき」「若いうちはこのくらいやるべき」など時代にそぐわない価値観を押し付けたり一方的なコミュニケーションは避けるべきです。
相手の意見を受け止め、お互いにとって最適解を見つけることが重要です。
先入観より対話を意識しましょう。
3・ワークライフバランスを尊重する
仕事は社会活動の一環です。
その活動に意義を見出せないと、生産性のない時間になることを理解することが重要です。
相手にとってもそうですが、自分にとっても部下と深く付き合うべきかどうかを考えましょう。
昔は「飲みニケーションが当たり前だった」「業務時間外で悩みを聞くのが信頼の証」という価値観もありました。
間違いとは言いませんが、それが正しいとは限りません。
今の環境でどのようにコミュニケーションを取るのがお互いの時間を奪わないか、お互いにメリットがあるような交流を考えることが大切です。
4・多様性を正しく理解する
「多様性」と言っても言葉の意味は幅白く、正しく全てを理解し実行することは難しい場合もあるでしょう。
ハラスメントやジェンダーといった社会問題は、前途でも紹介した「先入観」が大きく関わることもあるでしょう。
守るべき会社のコンプライアンスをまずは把握し、「これくらいなら平気かな」という安易な発言をできるだけ減らすことが重要です。
マネジメントする立場になったときは積極的に社会問題に関心を向けていく必要があります。
5・相手の意見を吸い上げる仕組みを作る
ソーシャル・デジタルネイティブの強みはお互いを理解して最適解を出すことです。
相手の意見やアイデアを積極的に吸い上げるミーティングなど仕組み化して、活発なコミュニケーションを取れる場を作れば、チームの課題に対しイノベーションを起こすきっかけを作ることができるかもしれません。
まとめ
今回はZ世代を活かすマネジメントについてご紹介いたしました。
Z世代の強みを活かすためには、「先入観」をとにかくなくすことが大事です。
この記事もあくまで「このような傾向がある」という理解でとどめておき、相手の意見を尊重し最適解を見つけていくことがZ世代含めて多様性を求められる社会で成果を上げ続けるポイントかもしれません。
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