チームで仕事をする上で、「もっとチームのことを考えてほしいな」や「周りに合わせないと」など、チーム作りに悩んでいる管理職は多いと思います。
チーム、チームワークとはよく使われる言葉ですが、「仲間」や「協働し合うこと」という解釈が一般的ですが、「具体的に何をどうすればいいのか」というところは、経験や感覚が優先してよくわからないものです。
その結果、「個人プレーはダメ」とか「チームワークを活かせ」など精神論のような結論になってしまいがちです。
今回は、抽象的な内容をより具体的にして「チームワークをよくする」お話をしていきます。
この記事でわかること
②役割分担の仕方
③まとめ
①チームワークと役割分担
まずチームワークの前提からお話しします。
チームワークとは「メンバーで目標を達成するために、個人の役割を果たし協働すること」としましょう。
どの組織、プロジェクトにも目標や理想がありそれを達成するために、個人ができることを最大限に発揮して協働することがチームワークです。
個性を発揮させ、なおかつ効果的に協働させるには初期段階の役割分担を少し掘り下げて工夫すると、チームの土台が作りやすくなります。
■「役割分担」の考え方
多くの組織では、「最初に手をあげた人がやる」「苦手なことを克服させるための逆指名」「数値的に得意そうな分野」など具体的な理由もつけることもあるでしょう。
チームや組織の状態によって、それぞれ合うやり方はありますがマネジメント側も主導権を持ち、かつチームにも主体性を持たせる基準は「自分の強みで他のメンバーの弱みを補う」という方針です。
今までチーム編成で当たり前のように思っていることですが意外に抜けていると思いませんか?
例えば「数値的に得意そうな分野」で割り振りするということは、メンバーの苦手分野も補っているようにも見えますが、それは本人も納得した上でしょうか。
メンバーが「お互いの強み、弱み」を理解したうえで役割分担をしないと狙っている最大の効果は得られません。
これは個人の成長を促すために「苦手なことをやらせる」場合も同じです。
チームを組む前に当たり前だと思わずに、「お互いのことを理解する」という前提認識がメンバーにあれば、軋轢なくチームをまとめることもできるでしょう。
②役割分担の仕方
チームワークは「強み」「弱み」を埋め合うことから始まります。
チーム編成時、または既存のチームでも改めて下記のようなワークを行うと個性を最大限発揮しながらも横のつながりが保てるチームが作れるでしょう。
ワーク・1 お互いの強みを言い合う。
これは「この人の強みは〇〇です」のように、他者の強みをメンバーが言い合うことです。
現場で実際に行う場合には「初対面で相手のことがわからない」ということがないようにできるだけ事前準備もしましょう。一方で社内研修などで行う場合は、事前情報がなくても強みを見出すこがトレーニングになり、チームワークにもつながります。
ワーク・2 自分の弱みをメンバーに伝える
強みを客観的に把握できた状態で、今度は弱みを「自分から」開示します。
自分から開示することで、メンバーも意外な一面がわかったり、弱みを隠さなければいけないという「マインドブロック」も外れるため、意思疎通もしやすくなります。
ワーク1、2を行い、この段階で「〇〇が苦手なら私が〇〇できます、教えられます」など意見をだして自然に「強み」を活かした役割分担ができれば、強固なチームワークの基礎が作れます。
③まとめ
今回はチームワークを発揮するためのロジックをご紹介しました。
型にはめ込んで、強固なチームを作ろうとすると、どこかに無理が生じ期待するほどの成長や成果が出ない時があります。
その理由は「お互いのこのとを意外と知らない」という前提認識があるため、弱みを見せずコミュニケーションが滞るからです。
個性を活かし、強み、弱みを隠さずにチームを組めば、ジョブ型雇用や海外のプロジェクトなど多様性を求められるチームでも強いチームワークを発揮できるでしょう。
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