企業成長のために、部下や若手の意見を引き上げてボトムアップを図ることを意識している組織は多いと思います。
しかし若手からは思ったような意見が出ない。
ミーティングなどで意見を促した時、無反応で困ってしまったことなど経験はないでしょうか。
そこで今回は、部下、若手も含めてどうしたら意見が出やすくなるか、を考えてみたいとおもいます。
この記事でわかること
②「意見が言える」に必要なのは「安心感」
③まとめ
①意見がない、と思うのは危険
意見が比較的出し易い社風でも、「この場では言えない」ということが実は多かったりします。
例えば、仲間内や親しい先輩などのランチタイムや飲み会の席で
「もうちょっとこうだったらいいね」
「この前上司が〇〇って言ってたけど、もうちょっとわかりやすくしてほしかった」など、自身が若手だった頃も振り返ってみても、不満や意見を話している場面はあるかと思います。
では、なぜその場で上司に伝えられないのでしょうか。
その理由には「経験値がない自分では言っても意味がない」
「余計なこと言って評価が下がるより言わない方がいい」
「時間の無駄かな」など、何らかの意見があっても
「この場では言えない」と思っていることが多々あるからだと思います。
また、「意見があるのに、自分で気づいていない」という場合もあるでしょう。
その背景には「他人と比べてしまい、上手く質問できない」という気持ちが隠れていたり、自分に自信がないことが多いかもしれません。
気持ちの言語化に少し時間がかかる場合もありますし、よく会話で、言っていることが少し分かりにくいけど「言いたいことが何となくわかる」という経験をしたことはございませんか?
会議など、オフィシャルの場面では「結論を先に」という会話手法もあります。
意見がないという若手や部下などには、場面によって話をせかさずに、丁寧に聞き出して対話を重ねる「傾聴の姿勢」が必要です。
そうすることで、相手の言語化できなかった気持ちが整理できます。
このような気持ちは、顧客心理にも近いので、思いのほか「いい意見」が出ることが多いです。
②「意見が言える」に必要なのは「安心感」
では、若手や部下が発言し易い環境には、何が必要でしょうか。
1番重要なのは「安心感」です。
この安心感とは、「自分の意見を言っても否定されない」「失敗してもOK」などルールを設けて、発言側が「守られている」と感じる安心感です。
「多少、的外れなコメントになろうと、思い切って発言すること、アウトプットすることに価値がある。」という場づくりが安心感につながります。
では、「安心感」を与えるルールを設けた。
しかし、意見が出てこない、足りない、という場合は雰囲気作りが足りません。
いきなり「何でも意見が言える雰囲気」は、人との信頼関係がないと難しいでしょう。
雰囲気作りを促進するために必要なアクションは、「こちらから訴えかける」です。
これは自分のことを「開示」する、「あなたが思っていることを素直に伝える」ことで相手の理解を得ることができます。
人との付き合いには、立場や利害関係が存在します。
お互いに害がないことを認識して、初めて心の壁が徐々に下がってくるでしょう。
③まとめ
今回は「意見が出ない」時の対処法をご紹介しました。
コミュニケーションにおいて「意見が出ない理由」の根本は、極論的な表現をすると「相手を認めていない」という構図が当てはまります。
上司、部下の関係性であれば、部下の意見に対して、否定的なコメントをつい使ってしまったり、また本部と支店の関係性であれば「本部の意見は強い」など力関係が邪魔をしていると言えます。
それを打開するために、「発言者を守るルール」作りと発言者との信頼関係を結ぶ、この2つのポイントを押さえたいところです。
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